生きるために生きてゆくの。

昨日の夜10時40分の高速バスに乗って新潟に向かった。
母さんから電話があったのはその日の夕方頃だった。
ばあちゃんが小康状態で良くも悪くも変化が無い状態なのは
なんとなく分かってた。
どういう流れでそうなったのかは知らないけど、母さんが
ばあちゃんに対して「子ども達に会いたいの?」的なことを
聞いたら「うん」と返事をするような素振りを見せたそうな。
そんなことがあったもので、ウチら兄弟3人揃って急遽
新潟入りすることになった。
今思えば、兄弟が3人揃って滝沢のばあちゃんとじいちゃんに
会いに行くのは十数年ぶりだったと思う。

てか正直、姉ちゃんはともかく、兄ちゃんと合流するのが
最初気まずかった。なぜなら、先週の土曜に兄ちゃんを怒らせてしまったから。
まあ、そんなことをいつまでもずるずる引きずるタイプでもないから
もう気にしていないようだったし、一安心。
高速バスって基本的に落ち着かないし、眠れないんだけど、
今回はこれまで乗ってきた高速バスの中でも一番と言って良いほど
環境が整ってて凄い嬉しかった。
しかも横3列になってて、一番最後の列だったの。3人でリクライニングを
倒したい放題だった。
ウチは基本、こういう乗り物でのリクライニングを倒すって行為は
後ろの人のことが気になってなかなか出来ないんだけど、
この時ばかりは遠慮無く倒すことが出来た。
しかも、膝掛けは備え付けだし、足を置くところ、ふくらはぎのあたりを
支えてくれる板的なモノも付いてて、ホント疲れが最小限に出来たというか。
寝れた寝れないかは正直言ってあまりアレだけど、それでもまあ、
高速バスにしては寝れた方かな。

6時頃、新潟駅に到着。
親戚のおばさんが車で迎えに来てくれることに。
おばさんは凄いスピードを出して車を運転してたんだけど、
これが後々事件を起こしてしまうことに・・・w
一般道を100キロ近く出すのもそうなんだけど、ぶったまげるのは
田舎道というか細い道ね。
まあ、普段から使い慣れてる道だから大丈夫なんだろうけど、
あんなところでも変わらず100キロ近く出してるんだから流石に
おっかなかったわ。
で、ばあちゃん家に着いて、おばさんが車を駐車しようとしたら
「ガリガリッ」
あ、これは擦ってる・・・。
そしてもう一回入り直そうとバックし直したら
「ガリガリッ」
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おばさんしっかりしてwwwwwwwwwwwwwww
そしてもう一回気を取り直してバックをしたら
「ガリガリガリッ」

こんなところで笑っちゃいけないのは知ってるけど、
笑わずにはいられなかった。
気の毒に、ピンクの可愛いヴィッツに傷が付いてしまった。
でもまあ、十数年乗ってるような古い車だったから
まだマシだろうけどね。
それにしても、まあ大胆な擦りっぷりだったよ。

そしてばあちゃん家に着いてからもう一人の親戚のおばさんと合流。
そのおばさんはウチの姿を見た途端「サトシ(おばさんの息子の名前)かと思った」。
そのおばさんとはホントに久しぶりの再会だったもんだから、今みたいに
でかくなったウチを見るのは初めてだったんだよね。
おばさん曰く、後ろ姿が息子に似てたらしい。
まあ、それはさておき、母さんとおばさんが用意してくれてた
朝ご飯を食べて、10時頃までゆっくりしてから
ばあちゃんがいる介護施設へ行くことに。

ウチがばあちゃんと再会するのは1年ちょっとぶりだったかな。
前回来た時はまだ寝たきりではなくて、施設内を車いすで
移動させて貰ったりしてなんかやってたんだけどね。
実際に会ってみたら去年以上にやせ細っていた。
それはもう痛々しいっていうかなんていうか、可愛そうな感じ。
面影がすっかり無くなったかと思いきや、じっくり見てみると
やっぱりばあちゃんはばあちゃんだ。
午前と午後に分けて2回行ったんだけど、1回目の時は
点滴中ということもあるし、血圧も低くて栄養も少ない状態
だったからか、声かけしてもなかなか目を開くことがなかった。
とりあえず、呼吸をなんとか続けてるって感じだった。
それでも何回か目を開けてくれたかな。
ウチ、姉ちゃん、兄ちゃんと順番こで手を握ってあげたんだけど、
気のせいか、ウチが手を握ったり、頬を優しく撫でたりすると
結構反応してくれてたような気がする。
今のばあちゃんはとてもしゃべれるような状態では無いけど、
なんかそのいまいるばあちゃんのその姿そのものから
何か伝わってくるモノがあったような気がする。
段々感情がこみ上げてきて、つい泣いてしまった。

一度昼飯を食べに家に戻って、そのあとまた施設へ。
今度は長い間目を開けていてくれた。
そしてウチらの顔もしっかり見てくれた。
何回か笑顔も見せてくれた。
もう、口角をあげる行為すらきっとしんどいことだっただろうに。

母さんがこないだ新潟にまた帰ってしまった時、
ウチは「ばあちゃんはもう頑張らんでも良いから安らかに眠って欲しい」
なんて軽々しいことを考えていたけど、
あんなに一生懸命命を繋いでるばあちゃんの姿を見たら、
それがどれだけ罰当たりなことだったかってのがよく分かった。
こんなことを考えてた自分が情けないし、許せなかった。
ばあちゃんがあと何日耐えられるのか分からないけど、
まだ生きてるうちに、ちゃんと会いに行けて良かった。
長岡のじいちゃんの時は、既に遅かったし。

帰りは新幹線で帰ってきた。
日帰りで新潟だなんて信じられなかったけど、
なんとか無事戻って来れました。
とりあえず、明日1日仕事頑張ってゆっくり休もう。

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