今の時代、正論をかざしてもその言い方次第で
相手の機嫌を損ねてしまうことがある。
ようは頭のおかしい連中がいるっていう
ことで、そんなのはよく知っている。
そして自分は教師の仕事をしているうちは
なるべく関係する生徒や保護者から嫌われたく
ないと思っているからなおさらいくらはっきりと
した性格であっても、思ったことをストレートに
伝えることは結構躊躇ったりする。
そう、今日の面談は親子共々時間にルーズな
ことに厳しい指摘を入れようと考えていた。
もともとそう考えていたうえに、今日も50分
近く母親が遅れて入室してきたため、なおさら
伝えなければと使命感すら感じた。
嫌味ならいくらでも言える。でも違う。
こんなこと本当は言いたくないし、申し訳
ないけどという姿勢を残しつつバッサリこのまま
では親子共々進路活動に適した状態ではないと。
そんなような話をしながら母親の表情をじっくり
観察しつつ「言い過ぎたか?大丈夫か?」なんて
心の中で焦っていたけど結果は平気。
人によっては機嫌を損ねて面倒なことになるのを
避けたくて見過ごしたりするのかもしれないし、
自分だって相手によっては結局そんな感じに
なることも考えられるけど、担任であるからには
何とか相手へのストレスを少なくした状態で、
でも「あ、確かにそれは治さなくちゃ」と
思って貰えるような伝え方は本当に大事。
その辺ができているおかげで今も教師としての
自分がいられるんだと思う。
今夜のレッスンは先週習ったことが序盤で
なかなか活かせていなくてもどかしかった。
それを察してコーチも教え治してくれてまた
少し良くなってきた気もするけど、こんな調子で
上達なんてできるのかという不安もある。
コーチは悪くない。自分の問題。