おとなの叱り方

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■著者名:和田アキ子
■読書ナンバー:001
■読了日:08年05月07日
■あらすじ
今の時代、“怖い人”と言われるような人は減って、いわゆる“いい人”が
増えてきた。「嫌われたくないから、逆ギレされたくないから」そうやって
自分が傷つくことを恐れて叱るに叱れない人。悪いことをしているのに
見て見ぬフリをする人。そんな人たちに対して、「叱る」という行為の
大切さを伝えるような作品になっている。
■印象に残ったフレーズなど
・愛情がなければ叱らない
・外見は内面を映す鏡
■感想
 この本は、読んでいて共感できる部分がとても多く感じられた。
何が一番共感できたかというと、やっぱり「嫌われたくないから」だとか
自分を傷付けたくないから叱るに叱れないという話。
自分がまさにそうであるから、痛いところを突かれた感がある。
 「愛情がなければ叱らない」というのは、本当にその通りだと思う。
どうでもいい人にまで、感情的になるというものはただ単に「怒る」
という行為であって、「叱る」というのはその相手のことを大切に
思っているからこそ、良くなって欲しいだとか、そういった想いが
込められているように感じられる。
この本にも書かれているように、“叱った”後で
「あんなこと言ったから嫌われちゃうかな〜」とか後々自分の行為に
自信が持てないようならば、それは“叱った”ことにはならない。
もし愛情をもってほんとうに「叱ろう」というならば嫌われるのを
覚悟で叱ることが大切だということ。
 全体的にひっくるめて、やっぱり友達であろうと何であろうと、
相手を大切に想っているなら“ぶつかり合い”を恐れず、
間違っていることは間違っているなどど言い合えるような関係を
築いていくことによって、信頼関係を深めていくことができるのではないか。