■著者名:宮本延春
■読書ナンバー:002
■読了日:08年05月08日
■あらすじ
中学卒業の学力は漢字は名前しか書けず、数学は九九が2の段まで。
英語の単語はBOOKしか知らない落ちこぼれが編み出した
「オール1の勉強法」とは?
勉強ができないことでのいじめ、両親との死別・・・。
過酷な子ども時代を歩んできた落ちこぼれの彼が勉強に目覚めたきっかけ、
それは彼女との出会い、豊川高校の先生方との出会いだった。
人は夢があれば変われる。そんなことを教えてくれる作品だった。
■印象に残ったフレーズなど
・人の生きる意味とは、目標・夢を持つこと
・出会いが大切
■感想
この先生とは、被っている部分が多い。
・少林寺拳法を子どもたちに教える機会があって、そこで教えることの
楽しさに気付く
・高校で素晴らしい先生に出会う。そんな恩師たちと同じ職場で、生徒たちの
成長の手助けをしたいと思い教員を目指す
特にこの二つがよく似てるな、と思う。
それはさておき、この人は周りの人間に恵まれてるなあとつくづく感じる。
彼女や豊川高校の先生、渋山建設の従業員の人たち、
みんなが自分の夢を理解してくれていた。
彼女は社長令嬢でオール1の彼氏と付き合うだなんて認めてくれなかったのに
その反対を押し切ってまで付き合ったという。
それに宮本先生に勉強に目覚めるきっかけを作ってくれたのは彼女が
持ってきてくれたアインシュタインのビデオだった。
23歳にもなって小学校3年生向けの計算ドリルから解き始めた勉強。
そこで彼を見捨てることなく、一緒になって頑張ってくれた。
なんて心の広い彼女なんだろう。
豊川高校の先生たちも、宮本先生が本気で大学進学を考えているという
ことを察して特別扱いをしてくれてたり・・・。
なんだかうまく言えないけど、本当に恵まれている。
そういった意味でも自分と似ている部分があるような気がして
とにかく読み進めるのが楽しかった。
出会いしだいで人は変われる。目標や夢を持つことによって頑張れる。
当たり前のことかもしれないけど、それが結構できない人が多いような
気がする。
この人の作品はまだ2冊残ってるから、じゃんじゃん読んでいきたい。
オール1の落ちこぼれ、教師になる
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