国語教科書の思想

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■著者名:石原千秋
■読書ナンバー:003
■読了日:08年06月06日
■あらすじ(前書きより)
国語はすべての教科の基礎になるような読解力を身に付ける教科だと
考えている人がいるとしたら、それは「誤解」である。
現在の国語という教科の目的は、広い意味での道徳教育なのである。
したがって読解力が身についたということは、
道徳的な枠組みから読む技術が身についたということを意味する。・・・
■印象に残ったフレーズ
・国語は道徳教育
・羅生門、山月記、こころ、舞姫、はどれもエゴイズムは駄目だと示してる。
■感想
正直、自分にはまだこの手の本は早すぎた気もする。
いやでも、いつ読んでも一緒なのかな。内容的に
少し難しかった。だけどどこかしら面白い。タイトルから
して「国語教科書」について語るんだろうなとは
思っていたんだけどまさにその通り。
著者としてはどうでもいいことかもしれないけど、
小学校1〜6年生、中学校1〜3年の教科書には
どんな教材が使われているのか、というリストが
あって、その中に幾つか自分が昔習った!という記憶の
ある教材を見つけたときは凄い嬉しかったし。
それと高校の定番教材の4つに隠された共通点があるというね。
あいにく羅生門、と山月記の内容は忘れてしまったけど
こころ、舞姫に関しては著者の言うとおり「エゴイズム」的な
要素はあって、それが結果的に悪いことになってしまっている
部分があったような気がする。
国語という教科が嫌いだったけど、この本を読み通している
うちにもう一度教科書を一から読んでみたいなと思いました。
国語が好きな方はもっとハマれるんじゃないかと。
それにしても、まだまだ知識が浅く、文才の無い自分には
ちょっと表現しにくすぎる内容かな。