人格が問われるのはここから。

ようやく伝えられた。好きだと言う気持ち。恋愛

感情を抱いていて、できることなら付き合いたいって。

先週、デリケートな話題だけど、もし聞いてくれる

時間を作ってくれるなら声をかけてほしいと彼に

お願いしていた。これまで見てきた彼の性格からして

みれば、きっと今日その時間を作ってくれるんじゃ

ないかと淡い期待をしていた。そして、もしそうなれば

もう伝えない選択肢なんてなかった。だから丁寧に

告白の流れを考えて文字起こしを何度もした。

いざって言う時は、スマホにメモしたものを見ようか

とか思ったけど、それなら手書きの方がまだ良いと

アドバイスを受けて手書きメモも用意していた。

でも結局は何も見ずに伝えることはできた。

ここで話は一旦今朝の流れから。もし彼が時間を

作ってくれるとするならば伝える準備、心の準備

が必要だと考えてた。横浜着いた辺りから心がざわつき

始めたけど、なんとか1本目のレッスンは普通に始め

られた。でも、最後の10分あるかないかくらいのゲーム

形式の時間になると、もうそろそろでレッスンが

終わってひょっとしたら彼から時間を作ってくれる

かもと思い出したら急に動悸が激しくなった。

そしてレッスン終わりに着替えていたら彼はやって

きた。ナイターレッスンを終えた後なら話ができる

と言ってくれて、ここで引き下がるべきか一旦考え

てしまったけど、すぐにダメだと思って彼の提案に

甘えることにした。さあこっからが大変。

頭の中は一気にどうしようどうしようとなった。

それでいてNコーチのレッスンを受けに行ったら

Nコーチからこの件について話を振られることも

あるのかななんていうちょっとした不安も交えて。

実際は触れてこなかったし、レッスンも通常通り

受けられたけど、でもやっぱり心の中では夕方に

向けての不安が抜けきれなかった。

13時にNコーチのレッスンを終えてから3時間程度

クラブハウスで待機しながらあたらめて彼に伝える

内容を練り直しては頭の中で見ずに言えるか何度も

練習した。

そしてついにノジマへ。1時間ほど待ってレッスンへ。

レッスン中はまた比較的落ち着いて受けられてたけど

休憩が入ると一気に不安が押し寄せてきた。

そしてレッスンが終わってもうどうしようもない状態

になってしまった。

更衣室で長居して逃げようかと思ったけど、せっかく

勤務時間中だというのに時間を設けてくれた彼の

優しさを台無しにするわけにはいかず脱出。

でも自分から彼の元に近寄ることはできなくて、

そうこうしているうちに向こうから歩み寄って来て

くれたからもう腹を括るしかないと心に決めた。

デリケートな話とは伝えていたけど、それがつまり

他の人に聞かれてはまずい話とまでは伝えていなかった

から話をするならフロントとかになるかなと覚悟を

していたけど、優しい彼は「聞かれちゃまずい内容

なら場所を変えて話しましょうか」と提案してくれた。

自分としてはそう言う持って生き方を当初からしたいと

思っていたけど、そこまでしたら相手が警戒するんじゃ

ないかという恐怖から諦めてた。そんなところでまさか

彼がそんなことを言ってくれるだなんてマジで

救われた。そのおかげもあって外に出て、ちょっと

目立たないところで話ができることになった。

でもね、怖かった。本当にこれを伝えて自分は今後

彼のレッスンを普通に受け続けていくことができるのか

って不安でね。

だから用意していたシナリオなんてもう意味ないし、

切り出し方がもう分からなくてどうしようと思った

けど、彼はこっちが言い出せずに固まっていても

ちゃんと待っててくれた。そんな優しさに応えないと

マジで人生後悔すると思ったから少しずつ話を

はじめたけど、恥ずかしいワードばかりで言っては

詰まっての繰り返し。

そして特別な感情をなんて言い出したけど、それ以上

言うのは厳しいと思って詰まっていたら、向こうが

「ん?」って異変を感じはじめた感じだった。

この次に出すべきフレーズは恋愛対象として見ている

ということだった。これまた時間をおいてなんとか

言えて、そのあと付き合いたい、でもそもそも彼のこと

はコーチとしての良さは知っていても個人としてどんな

感じの人だってのは分かっていないからまずはそれを

知っていくところからでも。いやいずれにしても彼自身

が無理だと言ったらこれまで通りの関係を続けていく

つもりと言いつつ、でもできるなら食事に行ったりと

かプライベートで友達になれたらなんていうところまで

何とかちゃんと伝えられた。

さあ、こっからが彼の返し。もちろん結果はNOだった

けど、彼はものすごい自分を傷つけないように丁寧に

言葉を選んで話をしてくれた。

まずは勇気を出して想いを伝えてくれたと思うし、

そうやって好意を抱いてくれてること自体はありがとう

と。いきなり言われてそもそも自分の恋愛対象が

男だったのかということ自体知らなかったからびっくり

したと。でも恋愛対象は女性だから気持ちに答えて

あげることはできないと。それから食事に行ったり

だとかの付き合いについても、職場の規定的に

認められないからそれも期待に応えられないと。

でも、これまで通りの関係だったら大丈夫といった

感じで実際はもっと優しい表現をしてくれてたけど

それのおかげで自分は笑顔で最後まで彼の言葉を

受け取ることができた。

結果は残念なんだけど、何だか不思議とショックな

感じは今のところない。それよりも何よりも、

伝えたかったことを伝えたからといって彼は普通で

いてくれることが分かったのが安心だし、自分自身も

ようやく重たい荷物を手放すことができたと感じて

ホッとした。

15年くらい前の話になるけど、あの先生に告白した後の

ことを思い返すと、この後彼に対しても勝手に気まずく

感じてぶっきらぼうな態度をとってしまい始めるんじゃ

ないかって不安があった。だからそれについては彼に

あらかじめ伝えておいた。もしそういう振る舞いを

してしまうことがあっても、今後もあなたのレッスンを

受けたい気持ちは変わらないから分かって欲しいと。

終わったよ。大恋愛が。

伝えたことによってまた一つ自分は強くなれた

気がする。

最後に全く関係ない話だけど、Nコーチからふと

右腕の筋肉つきました?いや、明らかに太くなってる

なんて言われたのが嬉しかった。